発信力と行動力

ロシアのプーチン大統領がウクライナに侵略をはじめてから3年が経過しました。歴史的背景や民族同士の対立があったとしても、無関係な人々を犠牲にすることが正義と言えるでしょうか?これまで双方で12万人以上の兵士が死亡し、ウクライナの民間人12,000人が犠牲となっています。多くの難民が支援を打ち切られ、生活に苦しむ人々が増えています。

アメリカのトランプ大統領が停戦に意欲を見せていますが、侵略したプーチン大統領を称賛し、侵略されたゼレンスキー大統領を「独裁者」と非難している報道を見ると、国際社会が納得する結果になるのか疑問に感じます。

もう一つ個人的な見解ですが、日本はこの侵略に対する対応がヨーロッパ諸国の追従のよう感じられ、自らもっと積極的に情報発信すべきだと思います。ウクライナ同様、日本は太平洋戦争末期にロシアによって北方領土を不法占拠されています。さらに、ロシアと友好関係にある中国の海洋進出が強まり、アジア太平洋地域の安全保障が揺らぐ中、日本は強く停戦に関与すべきではないでしょうか?

アメリカがウクライナの支援の見返りに鉱山資源における権益譲渡の協定に合意したとの報道がありました。前述のトランプ大統領の様々な発言は交渉の材料としてのものとはいえ、就任前から米国第一主義を掲げ、それを即時実行している姿勢を貫いている報道を聞くと、アメリカ国内で一定の支持を得ているのは納得できる部分もあります。

対する日本・・・物価が上昇し続け、国民の実質賃金が下がり続ける中、主食であるコメの価格は半年以上、前年比50%から2倍近く高騰してます。2月に入ってようやく備蓄米の放出を決定しましたが、共同通信の調査によると政府のこの対応に「遅かった」「どちらかと言えば遅かった」との回答が80%を超えています。

トランプ大統領の政策には全く賛同できませんが、国民が良いと思えるようなことは直ちに実行できるような政治であって欲しいと切に願います。

日本リック株式会社
代表取締役 日高一隆

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