今年も梅雨末期の災害級豪雨、梅雨明けからは記録的猛暑が続いています。連日の猛暑の中、在宅介護事業の皆さんは体力仕事に加え、移動やマスクの着用で身体の負担が大きくなっています。日々の業務に感謝し、暑さ対策をしっかりして、体調管理に努めてほしいと思います。
私の子供の頃の東京は最高気温が30℃を超える日はほとんどなかったと記憶しています。それもそのはず、最高気温の更新頻度が高くなったのに伴い、警戒を呼び掛ける意味で2007年に「猛暑日」や「熱中症」の用語が導入されたとのことです。データによると1960年代の東京の猛暑日がゼロの年の方が多かったのですが、昨年は22日記録し「史上最も暑い年」となりました。今年は40℃を超える地点も複数観測され、さらに厳しい夏になっています。
全国的に猛暑日が増加したのは、地球温暖化の影響によるものだと証明されつつあります。温暖化は温室効果ガスの排出によって引き起こされ、自動車・航空機の動力、化石燃料による火力発電、大量のゴミ焼却などの二酸化炭素が一番の原因とされています。これらは全て我々人間の社会活動によって引き起こされています。地球規模で温暖化を考えれば、人々の健康、食料安全保障、水や環境の変化、北極の氷が溶ける等の甚大な損害に及ぶ可能性があります。
近年は電気自動車の普及やフードロスの削減、ペーパーレスも温暖化対策に貢献できると、様々な取り組みが実行されています。しかしながら、世界人口の増加によりエネルギー消費は増大を続けています。省エネ対策をさらに進めて行かなければ温暖化は止まりません。
在宅介護事業だけではなく、猛暑であっても屋外で仕事をする職種は多数あります。我々の事業領域自体は多くの二酸化炭素を排出する事業ではありませんが、一人ひとりの社会活動が温暖化対策に繋がる自分事と考え、生活する必要があるのではないでしょうか。
将来世代の働く人のためにも。
日本リック株式会社
代表取締役 日高一隆