徳川家康

今年のNHK大河ドラマは「徳川家康」の生涯を描いた「どうする家康」です。先週の放送で家康の人生3大危機といわれたピンチ(三河一向一揆・三方ヶ原の戦い・伊賀越え)を全て乗り越えたので、今後は強い「徳川家康」が描かれて行くのでしょうか?作品の脚本家、古沢良太さんは、独特の視点で家康像を描いていて、ドラマとしては面白い作品になっており毎週見ています。

作中に頻繁に登場する「戦国三英傑」といわれる主人公の家康はじめ「織田信長」「豊臣秀吉」の3人の戦国武将を称した有名な句

「鳴かぬなら殺してしまえ、ほととぎす」 織田信長
「鳴かぬなら鳴かせてみよう、ほととぎす」 豊臣秀吉
「鳴かぬなら鳴くまでまとう、ほととぎす」 徳川家康

これは後世に作られものですが3人の人間性の対比として引用されています。この3人に絞って戦国武将人気アンケートをとると、秀吉と家康より圧倒的に人気のあるのが信長です。確かに信長は3人の中では一番武将としてカリスマ性が高く、革新的な人物として描かれている小説やドラマが多い上、病死した2人に比較して壮絶な最期を遂げたことも人気が高い要因でしょう。

しかしながら信長だけでなく、秀吉の天下も短期間で終わっています。そんな中で「凡庸」と評価されることが多いにも関わらず、家康は、260年にわたって続いた江戸幕府を開いた初代将軍です。2人が成し得なかった太平の世を築いた家康は、間違いなく2人より優れた側面を持った武将であったといえるでしょう。

個々の性格や経験・学習による政権の運営方法の違いによる優劣も勿論あるでしょうが、家康が戦国時代を勝ち抜き太平の世を築くことが出来た一番の要因は、酒井忠次・本多忠勝・榊原康政・井伊直政の「徳川四天王」をはじめ、「十六将」あるいは「二十八神将」と呼ばれた優れた家臣の存在とその関係性が大きいのではと思っています。当然、秀吉には恩賜の大名、信長にも優秀な家臣はいましたが、数多くの家臣団との繋がりや仲間との一体感という点では家康の方が勝っていたように感じます。

人材ビジネス・介護事業者は多くの人達に参加していただき成立するビジネスです。長きにわたり多くの人達から「必要」される会社であるために、全社一体感のある事業運営を目指してまいります。

日本リック株式会社
代表取締役 日高一隆

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